51系電車

 

概要

 

 

403扉ロングシート車や422扉クロスシート車といった20m級電車の改良型。

 

日本の鉄道車両では初の両開き扉を採用し、2扉クロスシート車ながら通勤輸送にも対応した。

扉の幅は1300mmで現在と同様。また左右の扉それぞれにドアエンジンを搭載した。これにより開閉時間が従来の3秒から0.5秒短縮されるとともに広い出入口により42系と比較して乗降の円滑化が実現した。

なお後の63系では、ドアエンジンを多く使用する両開き扉は贅沢と判断され片開きに後退した。

 

主に京阪神緩行線や中央線急行電車に投入された。特に京阪神緩行線では京都電化以降エースとして活躍、並行私鉄に対抗した。

 

だが戦時中に輸送力増強のため3扉ロングシート化されてしまう。このグループは「20m3扉ロングシート車」という性質上40系に編入された。また二等車も廃止された。

 

戦後復興が進み、京阪神緩行線では再びクロスシートサービスの提供が行われることとなった。

城東・西成線に転出し4扉ロングシート化された42系と入れ替わりで転入した40系片開きグループをセミクロスシート化した。これらは片開きながら51系に編入され、51系の定義は新製当初の「両開き扉セミクロスシート車」から「20m3扉セミクロスシート車」へと変質した。

生まれつきの51系である両開き扉グループも、クハ55のうちクロハ69格下げ車は3扉ながら旧二等区画をセミクロスシートとしクロハ69に復元した。これにより二等車も復活している。

こうして京阪神緩行線の車両は戦前に近い水準に回復、「東の横須賀線、西の京阪神緩行線」としてもてはやされた。

 

晩年は地方に転出、昭和50年代に姿を消した。