151系

 

151系は国鉄初の特急型電車である。

 

昭和31(1956)年の東海道本線全線電化に伴い登場した91系電車(後に新性能化され153系に編入)の成功などにより電車での特急列車運転への機運が高まったのをきっかけに登場した。

 

本形式は特急列車に相応しい革命的な車両となった。

外観は国鉄のフラッグシップに相応しいものとすべく、「流電」52系のオマージュである流線型とした。整備に手間がかかるのを覚悟でスカートも装備したところに特別急行らしさが感じられる。

アコモデーションも当時としては破格であった。

「特別な」列車である特別急行に相応しい車両にすべくシートピッチを広げ、国鉄のハザでは初めて回転クロスシートを採用した。冷房に至ってはハザはおろか電車史上初である(試作車除く)。

またクハ151とサハシ151はこれまたハザ初となる洋式便所を採用している。

 

機器も注目に値する。

中空軸カルダン駆動と空気ばね台車を採用し、快適な乗り心地と高い高速性能を実現した。最高速度は110km/hだが、これは当時の日本最速記録である。

そして一部付随車の床下に大容量MG(電動発電機)を搭載し、これによりハザも含めた全車冷房化に加え食堂車の完全電化まで実現した。

 

デビューは昭和33(1958)年11月1日。客車時代は7時間30分かかっていた東京〜大阪を6時間55分で結ぶ俊足も相まって人気を博した。

昭和35(1960)年6月からは6時間35分、そして昭和37(1962)年からは6時間30分で東京〜大阪を結ぶようになった。

昭和36(1961)年10月の「サンロクトオ」で宇野線が電化されたため東海道本線の昼行特急は完全に電車化され、151系特急が毎時1本走るようになる。さらに翌年には広島まで足を延ばすようになった。